お知らせ 2019.08.19
こんにちは、小田原市にある工務店「ライフテック㈱」です。
狭小住宅をつくろうと思いたった時に、おさえておきたいポイントをお伝えします。
狭小住宅をつくる時には、特に「考え方」が重要です。
小さくても暮らしよい家を作るテクニック
①物を減らす
あなたもきっと一度や二度、引っ越しの経験があると思いますが、「こんな量がどこに入ってたんだ」というあの時の気持ちを思い出してください。
小さな家にそれ全部持ち込めるでしょうか?せっかくの家があっという間に物置になって、人のいる場所がなくなります。
そこそこ減らしただけでは無理です。「これ必要?」と考えてみてください。「ときめき」を利用して仕分けしてもいいですが、
かなり思い切らないと量は減りません。
②各階の階高を大きくしない
階の高さを大きくすると、階段の段数が増え階段の面積が増えます。小さな家だから、少しでも「使える床」を増やしたいので、
出来るだけ階段を小さくしたいのです。そのためには、それぞれの階の高さを少しでも低くする必要があります。
③できるだけ行き止まりを作らない(抜けを作る)
動くたびに、その先にあるのが壁だったりドアだったりすると、家の小ささを感じて、なんだか息苦しくなってきます。
できるだけで長い距離をとったり、行きつく先に窓があったり、階段につながったりと、「ふっ」と抜けるようにすると、
気持ちが楽です。窓も作れない行き止まりの場合には、鏡を使うのも手です。
④「ドア」を使わない
ドアは開いた時に邪魔になります。少しでも「使えない場所」を作りたくないのです。できれば引き戸を使いたいです。
⑤できれば、ワンフロアー=ワンルーム
細かい部屋をたくさん作ると、息苦しくなるからです。
⑥100%にしない
お子さんがいれば、成長の過程で必要なものが変わってきます。その子自身の考え方もありますから、必要になったら考えましょう。
最初から「将来」を決めて100%の家は作らない方がいいです。ワンルームであれば、小さな家でも広がりは感じます。
できるだけその期間を長くしたいものです。
⑦ひとつ大きな窓にする
小さな家にはメリハリが必要です。一つだけ大きな窓にすると、意識や気持ちが一気にそちらに向かいます。
窓が大きいと、空や景色と部屋がつながり、実際の床面積より広く感じるようになります。
⑧床面をできるだけ広く見えるようにする
ソファーやテーブルを置く場合、出来るだけ部屋の壁側や隅に寄せると、見える床面が大きくなります。
床の広さは目に一番入りますので、広く感じるほど心が落ち着きます。
⑨部屋の中の要素を増やさない
物の量はもちろんですが、材料や色や形などが少なく、または統一感があるとスッキリします。
小さい部屋ならなおさら。一つ一つ、好きな色を象徴的に使うことで、「大きな窓」と同じように
”意識が向かう流れ”ができ、その他が”余白”となり無意識で広がりを感じられます。
照明を工夫することも同じ効果があります。
⑩キッチンを造り付けにしてみる
システムキッチンで、ご自分の感性や部屋の素材と合うものはなかなかありません。
小さい家ですからキッチンだけを大きな部屋にするわけにもいきません。
コンパクトにまとめ使い方を工夫する必要があります。無理してシステムキッチンを使うより、
家に合わせてオーダーした方が使いやすくストレスがなくなります。
小さな家は素敵な家になる
狭小住宅は「面積が小さく、何もできず、つまらない」とか、「なんだか(恥ずかしくて)人が呼べない」
という気持ちになるとしたら、それは間違いです。
「小さい家の暮らしの意味」を理解し「小さい家に住みたい」と、自分の意志で選択してください。
「お金がないから小さい家で…」なんて絶対言わないでください。小さな家であっても素敵な家になります。
ここでご紹介したことを踏まえて、暮らしやすい狭小住宅、実現しましょう!