お知らせ 2019.09.04
リフォームやリノベーションにありがちなことをあらかじめ心得ておけば、不安を抑えてスムーズに進められます。
リフォームやリノベーションをする、と決意した場合、それが初めて、あるいは大がかりなものは初めてという場合には、
少し不安にかられるかもしれません。最終的なコストはいくらくらいになるのか、時間はどのくらいかかるのか、などなど。
リノベ後の家への期待と膨らみかねない予算への不安の間で、心配になるのも無理のないことです。
不安な事も楽しいことも含めて、リノベーション中に起こりがちなことをあらかじめ知っておけば、そんな心配も
多少は軽くできるかもしれません。
1.粉塵、ほこり
どんなに注意深く防塵対策をしても、リノベーションをしている部屋から離れていても、細かなちりやほこりを完全に
防ぐことは難しいもの。でも、出来るだけ抑える方法はいくつかあります。まず、できれば、リノベーションする場所を
密閉性の高い仮設間仕切りで囲い、しっかりと密閉してしまうこと。また、現場以外の部屋では、空気清浄装置を使えば
ほこりを除去できます。暖房する時は、できれば暖炉は使わないこと。また、現場を循環する空気が家の中の他の空間に
流れないようにブロックすること。そうしないと、作業現場で出た粉塵を他のエリアへ拡散させてしまうことに。
また、暖炉を使う場合は、換気の業者に見てもらい、ダクトを塞いでも暖炉がちゃんと使えるか確認してください。
2.騒音
騒音は絶え間なく聞こえてきます。のこぎりの金属音、石膏ボード研磨機の引っかき音、ネイルガンで釘を打込む音、
コンプレッサーのうなる音が終始聞こえて、心休まる静かな時間はほとんどありません。お昼寝は別の場所を探した方が
いいでしょうし、仕事場がリノベーション現場からよっぽど離れていない限り、家で仕事をするのは無理だと心得た方がよいでしょう。
「それほどひどくならないのでは?」と思うなら、実際にリノベーションしているお宅をのぞいてみて下さい。
確かにそうかも、と納得するはずです!
3.部屋の様子が一変する瞬間
これは人によってさまざま。例えばセンスの悪いビニール製の床をはがしたとき。考え抜いて選んだバックスプラッシュのタイル
を貼り終えた時、石膏ボードをいれて、仕上げが見えてきたとき。あるいは作業がすべて終わってホッとした時にようやく、
という場合もあるかもしれません。
4.ため息をつきたくなるとき
とにかく早く終わってほしいと思うとき。次から次へと決断を下すのに疲れた時。どんどん予算が増えていく時。
工事のために他人がたくさん家の中にいる状態に疲れた時。でも、リノベーションに伴う疲れはずっと続くわけではなく、
工事が終われば消えるもの。それまでは辛抱だと思って乗り切りましょう。
5.予想外の事態
例えばこんなことがあるかもしれません。アスベストが出て来た、壁や天井を開けたら変則的な構造になっていた、
やっつけ仕事の怪しい配線が出て来た、妙な配管が見つかった、などなど、予期しないサプライズが待ち受けています。
あなたも依頼した施工業者さんにとって笑えない事態であることも。予算とスケジュールを組むときは、
想定外の事態が起こりうることをあらかじめ計算に入れておけば、そういうことが起こってもあわてずに済みます。
6.変更指示
想定外の事態と切り離せないのが「変更指示書」。当初の契約内容より2パーセント以上コストが上がる、
新たな許可がいる、そのため工期が遅れるといった事態になった時、作業の変更内容と理由、施工完了予定、
最終的な予算を文書化した書面です。施主自身が途中で追加や変更を希望した場合に用意することもあります。
例えば途中で「イタリア製の高価なタイルを入れたい」と思いついた場合も、変更指示書の出番。
施主と施工業者の双方がサインし、それぞれが1部ずつ保管しておきます。
7.予算オーバー分の現金が必要に
予算通りに進んだとしても、大金がかかるのですから不安になるのも当然です。普段から10万円単位の支払いに
慣れている、という人でも、大規模なリノベーションならさらに1桁か2桁増えることを想定しなくてはいけません。
途中で変更指示が入るなどしてコストがかさんでいけば、不安は増していきます。不測の事態に備えて、
少なくとも当初の1割分は余分の現金を手元に持っておくと、そうした不安とストレスは減らせます。
更に安心したければ予算の2割の額を用意しておきましょう。
8.工期の遅れ
天候の不順、施工業者の体調不良、作業車両の故障、1ヶ月ちょっとで工場から届くはずの蛇口が2か月かかった…。
最初にスケジュールを組むときは、施主も施工業者も「世界は予定通りに動くもの」と考えているかもしれませんが、
現実はそうではありません。それを頭に入れておけば、予定に多少のずれが生じても柔軟に対応できます。
9.選択と決断の連続
コンセントの差込口をどこに取り付ける?シャワーヘッドの高さはどのくらいにする?
キャビネットの取っ手はどこに付ける?素材はオイル仕上げのブロンズ?クロム?ニッケル?
仕上げは光沢、それともマット?考えるだけでくらくらしますが、リノベーションの最中は、
日々こうした決断に追われるものだと覚悟しておきましょう。それが嫌なら、建築家にお任せするのも手。
何にせよ、ライセンスがあり、保険にも加入しているまっとうな業者を選ぶことが、最初の決断になります。
10.ゴール目前にもう一山
あともう少しで完成、というところで、難題が一つ二つ浮上する場合も。届いた照明が壊れていたとか、
仕上用タイルが割れていたとか。大事なのは、たとえ少し余分な時間がかかっても、細かな部分まで
きちんと完成させることです。
11.パーティでお祝い!
リノベーション工事が完成したら、ぴかぴかに生まれ変わったキッチンやリビングを人に見せたくなるかもしれません。
施主の中には、友達だけでなく、リノベーションを手掛けてくれた建築家や工務店の人を招いてパーティを開く人も。
きれいになった家で、みんなが楽しく過ごしているのを見て過ごすのは、最高の経験になるはずです。