お知らせ 2019.11.01
キッチンのプランの際に基本となるレイアウト4種のうち、今回は動線が短く作業効率のいい
L型とそのバリエーションをご紹介します。
コンロとシンクを90度の角度、つまりL字形に配置することで、横移動や振り返る動作
を減らし、家事動線を短く出来るL型キッチン。コンパクトなスペースを有効に使え、
また広いキッチンに採用しても動線がそれほど長くならず、作業効率の良いレイアウトです。
従来、カウンターは部屋のコーナーに沿わせて壁付けにするのが一般的でしたが、
近年はどちらか一方をダイニング側に向けて対面式にした形も人気を集めています。
収納面では、コンロとシンクが一直線または平行に配置されるⅠ型やⅡ型と違い、
コーナーとなる部分が出来るので、デッドスペースが出ないように一部をオープンにする、
奥の方まで物がしまえる収納パーツを組み込むなどの工夫が必要になる場合もあります。
L型対面カウンタータイプ
窓のある明るい空間を活かしたシンプルなレイアウトで、スッキリと見晴らしの
よいセミオープンキッチン。このように、L型カウンターの一方を壁付けにし、
一方をダイニング側に向けて対面式にしたレイアウトも、昨今ポピュラーになってきました。
シンク側を対面カウンターにすることが多いようです。
白いタイトルのワークトップにホーローのシンクの上品なカントリースタイル。
コンロとシンクの間に広い作業スペースがありますが、L字配置なので動線はスムーズ。
ダイニング側につなげた、木のカウンターも使いやすそうです。
コンロ側の壁全体とシンク側の立ち上がり壁、両方のバックスプラッシュにお揃い
のモザイクタイルを使ったシックなL型キッチン。
畳スペースもある、低い壁でゾーニングしたりリビングダイニングとも似合っています。
カウンターともつながるテーブル
L型キッチンでも、カウンターにダイニングテーブルをつなげたスタイルは大人気です。
こちらでは、シンク側の対面式カウンターにテーブルをつなげて配置。
ここで食事もできるので、向こう側に見えるリビングは広々と使えます。
ヴィンテージマンションのリノベーションでコンパクトな空間を上手に使った、
セミオープンのL型キッチンです。
L型に配置したシンク側のカウンタートップをそのまま延長して、ダイニングテーブルに。
食器棚や冷蔵庫もすぐ近くにあり、動線が抜群に良さそうです。
L型壁付タイプ
従来のL型と言えば、両方が壁付けになっているこのタイプ。
写真はかなり広めのキッチンですが、L字レイアウトのメリットで、コンロとシンクの間が
離れすぎてないので、それほど忙しく動き回らなくても料理が出来ます。
キッチンとテーブルが絶妙な距離感で配置されたダイニングキッチン。対面カウンター
をあえてつくらない、壁付タイプのL型オープンキッチンにも、実はメリットがたくさんあります。
L型壁付タイプ+アイランドカウンター
壁付けのL型キッチンの使い勝手をアップするために、作業用のアイランドカウンター
をプラスするレイアウトもあります。
アイランドカウンターにサブシンクをつければ、さらに便利。L型キッチンと
アイランドでカウンタートップの素材を変えたり、カウンターの高さを変えたりも
可能です。
こちらの例でも、L型キッチンにサブシング付きアイランドカウンターをプラス。
写真では見えませんが、このアイランドカウンターをの隣にはダイニングテーブル
が配置されています。
遊び心のある変形タイプ
最後の二つはちょっとユニークなタイプ。こちらのキッチンは、L字ではなくゆるやかな角度の
V字型をしています。
Ⅰ型ペニシュランタイプの変形ともL型の変形とも呼べそうなオープンキッチンです。
フローリングのリビングダイニングと、そこから一段下がったタイル床のキッチンを区切る形で
カウンターを設置。
くるりと曲線を描くアイランドカウンターの両端に、コンロとシンクが設置されています。
L型ではないけれど、角度をつけることで動線を短縮しており、L型の考えを応用したものと
もいえそう。広いLDKのフォーカルポイントとなる、遊び心と使い勝手を両立させたキッチンです。