お知らせ 2019.12.11
小上がりにスペースをつくったり、壁面にデスクや家族共有の本棚を造作したり。
LDKにさまざまな機能を持たせることで、さらに豊かな時間が広がります。
このところ感じるのが、「個室よりも、家族が集まるLDKを充実させるプラン」が増えていること。
子供がリビングで勉強したり、パソコンを家族共有スペースに置いたりといった例はもちろん、
LDKの一角にライブラリーコーナーやアトリエスペースをつくったりと、さまざまな機能を加えて、
住まいのメインであるLDKを快適に仕上げています。
家族が一つの空間に集えば、そこには自然と豊かなコミュニケーションが生まれます。
夫婦共働きが増え、家族そろって過ごす時間が限られているからこそ、みんなが一つの
空間に集まって過ごしたいという思いが表れているのかもしれません。
特にコンパクトなマンションのプランに多く、限られたスペースを有効に使う方法でもあるようです。
ライフスタイルに合った「+αの機能」をLDKにプラスして、個性豊かな住まいを実現したプランを紹介します。
フレキシブルな小上がり
寝転んでくつろいだり、洗濯物を畳んだり、来客時には布団を敷いてゲストルームにしたりと、
フレキシブルに活躍する畳スペース。和室を一室つくるスペースがなくても、
リビングの一角にコンパクトな小上がりをつくっておくと、いろいろな使い方ができて、想像以上に便利です。
床下を収納スペースに活躍するアイデアも。
畳にこだわらず、カーペット敷きにして、LDKのインテリアと調和させてもいいですね。
小さな子供がいる家庭なら、おむつ交換やお昼寝のスペースとしても活躍します。
広いLDKの中に小上がりをつくると、ワンルームの空間に変化が生まれます。
ソファーやダイニングテーブルとは目線の高さが変わるので、同じ空間ながら気分が変わる効果も。
写真は、マンションの一室をリノベーションした住まい。LDKの一角に設けた小上がりにデスクや棚をつくり、
子供たちが勉強したり床に寝転んだりと、家族が思い思いに過ごせる場所に。キッチンに隣接しているので、
「お母さん、宿題教えて!」なんて会話も聞こえてきそうですね。
PCコーナー
日常的に使うパソコンは、たとえノートタイプでも毎回片付けるのは面倒なもの。
リビングの一角に定位置を決めておけば片付ける必要がなく、ちょっとした調べ物やレシピ検索、
家族で動画を楽しんだりと便利に使えます。
デスクコーナーをつくって、コンセントの設置や周辺機器を置くスペースを用意するのはもちろん、
壁面収納の一部にデスクを組み込んですっきり収めてもいいですね。
使わない時は天板を収納できるデザインにしても。
ワークスペース
デスク仕事をしたり勉強したりと便利なワークスペース。階段下のデッドスペースを活用したり、
スキップフロアのように段差をつくって空間をゆるやかに区切ったりと、アイデア次第で半個室の
ようにでき、集中できるスペースにもなります。
こちらは使うときだけ開く、扉付きワークスペース。来客時には扉を閉めて目隠しできる機能的なアイデアです。
マンションをリノベーションしたこの住まいは、リビングの元押入れスペースに趣味の工芸を楽しむアトリエコーナー
をつくりました。家事の合間にも作業できて、家族の気配も感じられる、コンパクトで居心地の良い空間です。
限られたスペースでも、収納を工夫すれば散らかりにくくなります。
散らかしてもOK!キッズスペース
リビングで子供たちがおもちゃを広げると、その後の片づけが憂鬱になるもの。
あらかじめ収納を考えたキッズスペースをつくって、来客時には目隠しできるようにしておけば、
そんなストレスも減らせます。キッチンから目が届く位置にあれば、家事をしながら子供の様子もわかって安心ですね。
洞穴のように天井の低いキッズスペースは、秘密基地間隔で子供も大喜びです。
家族みんなのライブラリー
個室にそれぞれの書棚を設けるのもいいですが、思い切って共有の書棚をリビングにつくってみては?
子供に絵本の読み聞かせをしたり、家族で本の貸し借りをしたりするのも素敵です。
読書用のベンチやソファを用意すれば、くつろぎ時間がより豊かで贅沢なものに。
インナーテラスや土間とつなぐ
自転車やベビーカーの収納のほか、植物の鉢植えを置いたり、ストーブをレイアウトしたりと、
フレキシブルに使える土間やインナーテラス。
リビングと連続させれば空間を広く感じられ、半屋外のように開放的な雰囲気を楽しめます。
南向きのインナーテラスは室内干しスペースとしても活躍します。
マンションをリノベーションしたこの住まいは、スチールサッシで区切ったインナーテラスを
リビングの脇にレイアウト。趣味のDJブースを置いて、ゆるやかにリビングと連続させました。
ペットのスペースに
大事な家族の一員であるペットですが、ケージがインテリアから浮いてしまうという悩みも。
家族が集まる場所に、彼らがリラックスして過ごせるスペースをつくるのはどうでしょう?
空間になじむデザインのお休みスペースや猫が遊べるステップは、インテリアのアクセントにもなりますね。
リビングやダイニングは、家族の中心となる場所。ライフスタイルに合わせて自由に発想すれば、
家族の時間はより豊かになるはずです。